3時間目
講師:小田急フードエコロジーセンター顧問 高橋巧一(獣医師)
食べるものがなくて「ひもじい思い」をしたことがありますか?
多少、お腹がすいたとしても、
日本では「飢え」で死ぬ人はほとんどいませんね。
しかし、世界中では現在、8億5千万人を超える人々が飢えに苦しんでいます。
これは世界の全人口の7人に1人に相当します。
このうち、3億5千万人以上が子どもたちです。
5秒に1人、5歳未満の子どもが飢えを原因として命を落としています。
それを考えると私たちはなんて幸せなんでしょう。
しかし、この違いを「生まれた環境の違い」だけで片付けていいのでしょうか?
「食料自給率」という言葉を知っていますか?
日本の食糧自給率は年々下がっていて、いまや私たちが食べるものの6割以上が外国から輸入されています。
日本の国の中で作られている食料は
野菜‥‥79パーセント
肉類‥‥55パーセント
大豆‥‥5パーセント
小麦‥‥13パーセント
な、なんとたったのこれだけなんです!
また、今、先物取引やバイオ燃料製造などのために、
原油だけではなく、穀物やコーンなどの価格が高騰しています。
輸入がストップしてしまったら、日本でも「飢え」が起きるかもしれませんね。
私たちは普段、あまりにも食べ物を粗末にしているのではないでしょうか?
栄養のことを考えてバランスよく食べるという以前に、
「食べ物」について感謝をする心を育てることの必要性を感じます。
この講座では、私たちの日常生活の中で「棄てられている食料」について知るとともに、
その棄てられていた食料をブタのえさとして活用し、
食のリサイクルをしている小田急フードエコロジーの高橋さんにお話を聞きます。
食の問題は、家庭に直結している大きな問題です。
ぜひお母さん、家族みんなで講座に参加して、考えてみてください。
職業講話の市民講師募集中
10 年前
0 件のコメント:
コメントを投稿