2008/07/25

講座紹介~「モッタイナイ」がおいしいブタをそだてています

3時間目
講師:小田急フードエコロジーセンター顧問 高橋巧一(獣医師)


食べるものがなくて「ひもじい思い」をしたことがありますか?
多少、お腹がすいたとしても、
日本では「飢え」で死ぬ人はほとんどいませんね。

しかし、世界中では現在、8億5千万人を超える人々が飢えに苦しんでいます。
これは世界の全人口の7人に1人に相当します。
このうち、3億5千万人以上が子どもたちです。
5秒に1人、5歳未満の子どもが飢えを原因として命を落としています。

それを考えると私たちはなんて幸せなんでしょう。

しかし、この違いを「生まれた環境の違い」だけで片付けていいのでしょうか?



「食料自給率」という言葉を知っていますか?
日本の食糧自給率は年々下がっていて、いまや私たちが食べるものの6割以上が外国から輸入されています。

日本の国の中で作られている食料は
野菜‥‥79パーセント
肉類‥‥55パーセント
大豆‥‥5パーセント
小麦‥‥13パーセント
な、なんとたったのこれだけなんです!

また、今、先物取引やバイオ燃料製造などのために、
原油だけではなく、穀物やコーンなどの価格が高騰しています。

輸入がストップしてしまったら、日本でも「飢え」が起きるかもしれませんね。



私たちは普段、あまりにも食べ物を粗末にしているのではないでしょうか?

栄養のことを考えてバランスよく食べるという以前に、
「食べ物」について感謝をする心を育てることの必要性を感じます。

この講座では、私たちの日常生活の中で「棄てられている食料」について知るとともに、
その棄てられていた食料をブタのえさとして活用し、
食のリサイクルをしている小田急フードエコロジーの高橋さんにお話を聞きます。

食の問題は、家庭に直結している大きな問題です。
ぜひお母さん、家族みんなで講座に参加して、考えてみてください。

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