2008/07/11

授業紹介~                         ボクらができる建築の省エネルギー

大成建設株式会社
タイセイ総合研究所上席研究員 杉本賢司先生
2時間目 講座№202

今年は原油の高騰や洞爺湖サミットなど、エコや環境問題に関係する話題が重なった年ですので、最新の、そして身近な省エネルギーのノウハウをテーマとした講座を大成建設さんにお願いしました。

杉本さんは慶應義塾大学大学院の工学博士でもあり、「千年住宅を建てる(ベストセラーズ)」、「快適住まいの究極レシピ(彰国社)」ほかたくさんの書籍を出版されている専門家で、さらには伝統建築の設計や大工技能も兼ね備えた棟梁でもあるという、建築の業界では知る人ぞ知るユニークな方なのです。

実は、建築とエコとは重要なかかわりがあるのだそうです。
人口運河で太陽の日差しをやわらげるという壮大な話や、屋上庭園の省エネ効果のこと、太陽光を反射する特殊な塗料など最新の建築技術の話のほか、家庭でできる省エネの方法、たとえば簾(すだれ)や朝顔を使ったり塗装の色を変えたりすることによって温度がかなり違ってくる、といった実際的な話も取り上げます。
「使わないこと」ばかりがエコだと思っていたら、ちょっとした工夫で環境にやさしい生活ができるのですね。

これら省エネのノウハウですが、世界遺産であるアンコールワットやアルハンブラ宮殿、白川郷の合掌造りなどの歴史的建築の中にも取り入れられていて、実は先人の知恵を生かすことも省エネの工夫として重要なのだそうです。
大工の棟梁ならではのユニークかつ歴史的な視点で省エネの最新情報を聞いてみませんか。
夏休みの研究課題としてもおすすめです。

きょういく応援団 ひの

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